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新型コロナウイルス感染拡大を受けて改めて思ったこと

院長の三木です。今日は新型コロナウイルス感染拡大がわれわれ歯科業界に及ぼしたこと、そして患者さんに及ぼした影響について、当院の患者さんの受診状況や香川県のデータを元にお話ししようと思います。

 

 

 

201912月頃、中国武漢で発生した新型コロナウイルスはその後全世界で猛威を振るいました。日本においてはクルーズ船ダイヤモンドクルーズ号内でのクラスター発生以降徐々に感染が拡大し、3月には主要都市での感染者増大、47日には大都市での緊急事態宣言が出されその後全国へと拡大し、経験したことのない外出自粛の流れとなりました。

 

 

 

その大きな流れの中で、48日のニュース番組で歯科医院受診による感染のリスクが報道され、国民の中に歯科は危険、コロナに感染するリスクが高いという印象が植え付けられてしまいました。実際に口腔内から唾液や血液を含んだ水分(エアロゾル)が周囲に飛散することは事実です。ただし報道では、コロナ騒動以前から肝炎ウイルスやHIVの感染を防止するために、ある一定のガイドラインのもと感染対策が講じられているということにはあまり触れられていませんでした。

 

 

 

この報道以降、全国的に歯科医院への受診自粛が目立つようになり、緊急事態宣言が出された東京などでは休業する歯科医院や、スタッフを全員休ませて院長のみが救急対応にあたるという歯科医院などが多く見られました。当院においても三密を防ぐために予約枠を減らすなどの対応を取っていたため、患者さんの受診数は徐々に低下しました。後に4月と5月の患者さんの受診状況を昨年度の同月と比較するとおよそ20%の減少が見られました。東京などで休業した医院は当然100%の減少となり、県内で訪問診療が多かった医院も50~60%の減少があったようです。それから考えると当院への影響はまだ少ない方だったとも言えます。これは香川県の感染に対する早期の対策が功を奏し、感染者をわずかで食い止め、完全自粛という流れにならなかったことが幸いしたと考えます。

 

 

 

しかしながら、このように患者さんの受診数が減少すると通常運営していくには様々な面で厳しい状況になると予想したため、各種の支援策を検討しました。特にスタッフについては出勤する人数を調整し、いち早く雇用調整助成金を利用しながらの対応を行いました。コロナ対策特別融資も受け、どれだけコロナの影響が続いても倒れないよう経済的な対策をしました。なぜこのような対策を講じたかというと、歯科医院として診療を止めてはいけない、不要不急な治療だけではなく、必要火急な治療も確実にある、そして何より私の専門であるスペシャルニーズ歯科(障害者歯科)の患者さんたちは、ご自身での口腔衛生管理いわゆる口腔ケアが十分にできない可能性があり、一か月に一回の歯科医院での専門的な口腔ケアが必須な方も数多くいらっしゃいます。もし当院でスタッフに感染者が出てしまったら、もし感染している方が知らずに受診してしまったら、もし経済的理由、または物資の不足により医院を閉めざるを得なくなってしまったら、このような当院での治療を必要とする方々の受け入れ先がなくなってしまい、数か月先に口腔内が大変な状態になってしまうという懸念がありました。

 

 

 

そのため、すぐに厚生労働省や日本歯科医師会が推奨する感染対策に基づいた環境設備・対策を整えホームページ上に記載し、通院中の方や感染が気になる方に当院の対策がわかりやすく伝わるようにしました。(詳しくはこちらをご覧ください)

 

 

 

このような対応をしっかりと続けたことで、緊急事態宣言解除後は徐々に受診患者数も元に戻りつつあります。ただし、まだまだ感染対策の手は緩めず、一人一人に十分な時間を取るなど余裕を持った予約調整を行い、換気や体温測定を続け、以前から行っていた滅菌やエアロゾルの吸引などはより一層確実に行えるようスタッフの教育も行っていきたいと思います。

 

 

 

そんな中で、報道などにより不要不急と位置付けられてしまったいわゆる定期的な口腔衛生管理(歯周病治療またはメンテナンス、口腔ケア、口腔機能トレーニング、クリーニング)の患者さんは以前に比べかなり減少しています。どうしても不要不急なことは避けていきたいという新たな概念が染みついてしまったからでしょう。しかし先ほどもお話ししたように、私は専門家として急は要さなくても不要な口腔衛生管理は存在しないと考えます。

 

 

 

なぜ口腔衛生管理が必要なのか、そしてその必要な管理をみき歯科三越通りクリニックではどのように行っているのか。ここを今後のブログでご説明していきたいと思います。

 

 

 

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

 

今後一層患者さんの健康を第一に考えた医院づくりを行っていきたいと思います。